2024年3月11日から18日にかけて、筑波大学医学医療系産科婦人科の小林佑介医師率いる代表団が、カザフスタンの医学生や教授陣と知識や経験を交換する目的でカザフスタンを訪問しました。代表団のメンバーは、筑波大学の学生4名、小林先生、およびNipCAプロジェクト研究員のインセバィエヴァ・ナフィーサ先生で構成されていました。
2024年3月11日~12日
代表団はアスフェンディヤローフ・カザフ国立医科大学を訪問し、Sukenova Dinara准教授から大学の概要や組織について説明を受けました。学生たちは大学のプログラムについて説明を受け、カザフスタンの高等医学教育制度について理解を深めました。さらに、代表団はアスフェンディヤローフKazNMU骨博物館、ゲノムセンター、アルマトイ市立第4病院の見学に招待されました。
2024年3月13日~14日
代表団はアルファラビ・カザフ国立大学の学生センター「ケレメット」、国立衛生疫学研究所、高等公衆衛生学校(アルファラビ・カザフ国立大学)、アルマトイ医科大学を訪問しました。ここでは、日本とカザフスタンの医療機関の違いが議論の中心となり、特に両国の看護師の役割と責任について活発な議論が交わされました。その後、代表団は、女性が職場で直面する課題や社会的偏見を克服するための戦略について対話しました。
2024年3月15日
代表団はナザルバエフ大学医学部を公式訪問し、Pignatelli医学部長、Saparov医学教育担当副学部長、Atageldiyeva助教授らの温かい歓迎を受けました。彼らはNUSOMで提供されているプログラムに精通し、日本の医学教育システムに関して建設的な議論を交わしました。さらに、NUSOMキャンパスとナザルバエフ大学メインキャンパスの見学ツアーにも招待され、両大学はNUSOMと筑波大学間の継続的な協力と拡大への希望を表明しました。
研修プログラムの最終日には、国立小児リハビリテーションセンターを訪問し、アスタナ医科大学神経科のJaxybayeva主任教授と面会しました。そこで彼らはセンターを見学し、養育環境の中で子どもたちの回復を促進するというセンター独自の役割について理解を深め、カザフスタンの小児医療の実践について質問する機会を得ました。