2024年7月16日(火)、第8回Borderless Onsite Meetingを国際局グローバル・コモンズとの共催で開催しました。

今回は、ジョージア出身の社会・国際学群国際総合学類特別聴講学生であるチカヴァ・セシリさんとトゴニゼ・マリアムさんに「SAKARTVELO: Name by the Country called by locals」と題するテーマでお話しいただきました。

ジョージアはコーカサス山脈の南麓、黒海の東岸に位置し、東ヨーロッパと西アジアが交差する地にある国です。国民の多くがキリスト教徒であり、約8000年に及ぶワイン文化を誇ります。今回の発表では、ジョージアの地理、言語、観光名所、民族音楽、山岳地帯独自の伝統、そして食文化について、豊富な写真や映像を交えて語っていただきました。

発表の冒頭では、ジョージアで用いられる言語の特徴について説明がありました。公用語のジョージア語に加え、姉妹語であるメグレル語やスヴァン語の特徴も詳しく解説され、参加者からは活発な質問が寄せられました。また、ジョージアで歴史的に用いられてきた「Asomtavruli」「Nuskhuri」「Mkhedruli」といった文字が画像とともに紹介され、その美しい形に多くの人が引き込まれました。

食文化に関しては、まず、クヴェヴリと呼ばれる素焼きの壺で発酵・熟成させるジョージア独自のワイン文化が取り上げられました。続いて、地域ごとに形の異なるチーズ入りパン「ハチャプリ」、小籠包に似た形の「ヒンカリ」、ザクロを添えた前菜「プハリ」、トウモロコシ粉を使った「ゴミ」や「エラルジ」、ジョージアのチーズを巻いた「ゲブジャリア」、ニンニクをたっぷり用いた鶏肉料理として日本でも人気の「シュクメルリ」、ブドウ果汁とナッツを固めた伝統菓子「チュルチヘラ」など、多彩な料理の魅力が語られました。

さらに、ジョージアの民族楽器として「パンドゥリ」「ドリ」「チョングリ」が紹介されました。加えて、雄大な自然を背景に、民族衣装をまとったジョージアの人々が伝統楽器を奏でながら歌い踊る美しい映像もスクリーンに映し出されました。

観光名所としては、トビリシの「ジョージアの母」像、硫黄温泉で有名なアバノトゥバニ地区、古都ムツヘタにあるシュヴァリ修道院、そしてコーカサス山脈に囲まれたカズベキなどが紹介されました。また、他都市と隔絶された山岳地帯で育まれた独自の伝統にも触れられました。

雄大な自然と豊かな文化を持つジョージアは魅力にあふれており、思わず旅したくなるようなプレゼンテーションでした。