当プロジェクトの担当教員である山本祐規子准教授が、2021年4月25日~5月2日にかけてアメリカのシアトルで開催された国際学会Comparative and International Education Society (CIES)の第65回の年次大会(65thAnnual Meeting of the Comparative and International Education Society) に参加しました。

本来であれば米国ワシントン州のシアトルで開催されるはずでしたが、新型コロナウィルス蔓延の影響ですべての学会イベントがオンラインで行われる大会となりました。今回のテーマは「Social Responsibility within Changing Contexts」ということで、120か国以上の国々から3000名以上の比較教育分野の研究者や実務者が集まり、開催期間中、活発な学術交流が行われました。

 

山本先生は学会発表期間初日である4月26日(月)、19:15(シアトル現地時間)から、 “Examining remote learning in Asia during COVID-19”というセッションで、“Factors Related to Productivity and Study Environment of Remote Learning under the Covid-19: A Case of Undergraduate Students in Japan” という題目の研究成果の発表を行いました。この研究は2020年春、新型コロナウィルス拡大防止のために実施した筑波大学初修外国語のオンライン教育に関する調査結果を基にした報告でした。今回の調査結果から、コロナ禍のような災害緊急時下の教育活動では学生の住環境が重要な要因のひとつであることなどが紹介されました。時差の関係で参加者やパネリストはアジア在住の研究者が多かったそうですが、それぞれの国でのコロナ下での教育活動について活発な意見交換がされたそうです。また、山本先生は急遽セッションチェアも務めることになったとのことでした。コロナ禍での国際学会の発表には時差や交流の難しさなどの課題が残りますが、成果発表の機会があることに感謝していると語っていました。