2022年1月24日(月)、第2回 Special Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”を開催いたしました。Sultanalieva Syinat氏(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)をお迎えし、”Women’s rights activism in Kyrgyzstan”と題した講演をしていただきました。
Sultanalieva氏は、2020年に筑波大学日本・ユーラシア研究特別課程で博士号を取得し、現在はヒューマン・ライツ・ウォッチで中央アジア研究員として勤務されています。ヒューマン・ライツ・ウォッチ入社以前は、中央アジアのLGBTIやセックスワーカーの権利について幅広く研究されてきました。
セミナーはZoomを使ったオンライン形式で行われ、一般公開されました。
司会はDadabaev Timur教授(筑波大学人文社会系)に務めていただき、引き続き2月と3月に開催予定の本講演シリーズへの参加を呼びかけていただきました。
講演において、Sultanalieva氏からは、非西洋的フェミニズムを再定義し中央アジアの女性の権利運動を取り巻く既存の言説に抗議する試みとして、”nomadity of being”という概念をご紹介いただきました。Sultanalieva氏の博士論文を基にした著書が、2022年にPalgrave Macmillan社から出版される予定です。
質疑応答では、研究の理論的基盤や研究結果について多くの質問が投げかけられました。
今回の講演では、中央アジアにおけるフェミニズムという重要なテーマを取り上げていただき、Sultanalieva氏の見識から活発な質疑応答を行う機会をご提供いただきました。
次回、本講演会シリーズSpecial Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”の第3回は、静岡県立大学国際関係学部准教授の浜 由樹子氏をお迎えし、”Neo-Eurasianism and Russia’s Vision of the International Order”と題した講演をしていただきます。
本講演会シリーズの模様はYoutubeにて公開されています。以下のチャンネルよりご覧ください。
Tsukuba Central Eurasian Studies
https://www.youtube.com/channel/UCtgSe6atrw84WOQTyo4iUkA/videos