2024年4月22日(月)、下記3つの海外研修、留学に参加した学生による合同帰国報告会が開催されました。
① ロシア語・カザフ語短期語学研修(カザフスタン)
(期間:2024年2月16日~3月23日 研修先:アルファラビ・カザフ国立大学)
② 海外医療視察研修(カザフスタン)
(期間:2024年3月10日~20日 研修先:アルファラビ・カザフ国立大学、ナザルバエフ大学など)
③ 短期交換留学(カザフスタン)
(期間:10ヵ月~1年間 留学先:アルファラビ・カザフ国立大学)

① ロシア語・カザフ語短期語学研修は、特設自由科目「海外語学研修ロシア語C」として、本学グローバルコミュニケーション教育センターと、本学のCampus-in-Campus (CiC) パートナー校であるアルファラビ・カザフ国立大学によって共同で開発されました。帰国報告会では、研修の中心である語学学習の様子に加え、ホームステイ先のホストファミリーや現地の学生との日々の交流、カザフスタンの交通事情、食文化、建築、教育事情などを通じて得た貴重な経験や新たな発見についても報告されました。

② 医療視察研修は、医学群の学類生を対象とし、アルマトイおよびアスタナの医科大学や医療機関、研究機関を訪問し、医療制度・言語・文化・社会への理解を深め、将来のキャリア形成に役立てることを目的としています。参加者からは、アルマトイとアスタナの二つの都市の違いや、食、文化、宗教、歴史に関する洞察に加え、現地の医療についても、日本との医療システムの違い(若年層の人口構成比率の高さや医療保険制度など)に関する理解が深まったとの報告がありました。また、現地の病院や研究施設、リハビリセンター、医学部、看護養成学部の視察、さらには現地の研修医や学生との交流を通じて、カザフスタンにおける実践的な医学教育や医療の発展状況を直接体感する貴重な機会となったようです。

③ 短期留学は、卒業後に即戦力として日本とロシア語圏諸国の産業界で活躍できるマルチリンガル人材の養成に貢献することを目的としています。3名の参加者からは、それぞれ「未知の地カザフスタン:海外留学の驚きと学び」「ユーラシアの結節点における他民族の融和」「私の幸せなカザフ生活」と題した報告がありました。そこでは、日常生活や社会習慣、食文化への適応に向けた努力、ロシア語の向上、カザフスタンの多民族国家としての課題や文化地理学的視点からの考察、さらに自由時間には先生や学生との交流や伝統楽器の習得への取り組みなど、約1年間の充実した留学の様子が語られました。

本帰国報告会は、参加者各々がカザフスタンの生活、文化、歴史、制度への理解を深め、日本との違いに目を向ける中で、新たな発見や洞察を得て成長したことを実感する場となりました。