筑波大学の学生3名が、2022年度に採択された「中央ユーラシア諸国を対象としたマルチリンガル人材育成プログラム」のプログラム生として、10~12ヵ月、カザフ国立大学へ短期留学しました。
本プログラムは、学群生および大学院生を対象とし、卒業後に即戦力として日本とロシア語圏諸国の産業界で活躍できるマルチリンガル人材の養成に貢献することを目的とするものです。派遣先大学のアルファラビ・カザフ国立大学は、筑波大学とのCampus-in-Campus(CiC)協定締結校であり、留学期間中には、ロシア語とカザフ語の習得に加え、CiC協定校同士で共有されている授業科目(科目ジュークボックス)についても履修可能になっています。なお、参加者には、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金月額7万円が支給されました。
現地では、毎日の授業でロシア語やカザフ語を集中的に学んだほか、自由時間には現地の先生や学生と交流したり、カザフスタンの伝統楽器ドンブラの演奏技術を磨いたりするなど、充実した滞在の様子がうかがえました。ゼロからロシア語を学びはじめた学生が、帰国時には日常会話に困らないレベルまで上達したとの報告もありました。約1年間にわたる滞在は、語学力を磨き、中央アジアの歴史と文化への理解を深めることに大きく寄与したようです。
2023年10月19日(木)に筑波大学で行われた帰国報告会・交換留学説明会では、留学中の学生らが現地からオンラインで参加し、カザフスタン留学の様子を語りました。また、2024年4月22日(月)には、2024年春季にカザフスタンで行われた2つのプログラムと合同で、本プログラムの帰国報告会が開催されました。