2020年、11月30日(月)、公開講演会シリーズ「中央ユーラシアと日本の未来」の第16回として、筑波大学・人文社会系の澤田浩子准教授をお迎えし、「つくば市の外国人児童生徒の日本語教育等の支援を巡って─現状と課題、コロナ後を見据えて─」と題する講演をしていただきました。

この講演は、筑波大学「日本財団 中央アジア・日本人材育成プロジェクト(NipCA)」主催、日本言語政策学会多言語対応研究会との共催により実現しました。
澤田先生はつくば市の小学校の実際の事例を取り上げながら、外国人児童生徒をめぐる現状について述べられました。言語の壁や文化的・宗教的な違いなど様々な要因で起こる課題、それに対応するための専門知識を備えた教員の必要性、日本語指導プロセスの事例などが分かりやすく示されていました。また、そうした課題のための人材育成の取り組みとして、インターンシップ派遣やオンライン教育支援などを通じた大学の役割についても触れられ、今後の大学教育の可能性に興味深い示唆を頂きました。最後に、コロナ後を見据えたオンライン支援のありかたも提示され、未来へ向けた展望でお話を締めくくられました。


今回の講演では学生・本学教職員から学外の方にいたるまで70名近い方に聴講していただき、公演後の質疑応答の時間には盛んに質問が寄せられました。一時間半にわたる講演でしたが、最後まで活発な議論がなされ、聴講者の関心の高さが窺えました。

この講演会の模様は12月3日(木)~14日(日)までmanabaにて動画配信されました。