題目:日本の観光政策教育と地方自治体の多文化共生ビジョン
講師:山川和彦 教授 (麗澤大学)
日時:2019年10月24日(木)16:45 – 18:00
会場:筑波大学 中央図書館集会室

2019年10月24日(木)、第五回「中央ユーラシアと日本の未来」公開講演会として筑波大学OBでもある麗澤大学教授の山川和彦先生を筑波大学にお招きし、「日本の観光政策教育と地方自治体の多文化共生ビジョン」というお題でご講演をしていただきました。日本言語政策学会の会長でもある山川先生のお話は、北海道ニセコと沖縄県石垣島の事例を基にした、日本の観光事情の変遷、現状と問題点に関するものでした。「観光は現場である」という山川先生は、国を挙げて外国人観光客を増やす施策に取り組んできた結果外国人観光客は大幅に増えたものの、地元民との壁が今では問題となっているということをお話ししてくださいました。観光教育では言語教育にも力を入れているが、外国人観光客のための環境を作り出したがゆえに地元民の望まない国際化が進んでしまったというオーバーツーリズム問題が顕在していると実感させられ、日本のこれからの観光政策について考えさせられる講義でした。