2022年2月7日(月)、第3回 Special Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”を開催いたしました。浜 由樹子准教授(静岡県立大学国際関係学部)をお迎えし、“Neo-Eurasianism and Russia’s Vision of the International Order”と題した講演をしていただきました。

セミナーはZoomを用いたオンライン形式で行われました。学内だけに限らず一般にも公開され、国内外から意欲的な研究者の方々にお集まりいただきました。

まず司会のダダバエフ教授(人文社会系)より本講演会シリーズについてご紹介いただき、セミナーへの積極的な参加や活発な質疑応答を期待する旨を呼びかけていただきました。

ご講演で浜先生はまず、「ユーラシア主義」という概念について説明され、その起源は1920年代初頭にまでさかのぼることを述べられました。続いて、1990年代におけるユーラシア主義の復活と、ネオ・ユーラシア主義を構成主義の観点からご説明いただきました。そして、1990年代から2010年代にかけてのロシアの国際秩序に対する考え方の変化について述べられ、講演を締めくくりました。

質疑応答では、浜先生の理論的なアプローチの方法や、ユーラシア地域の過去と現在の政治・経済情勢に対するお考えについて多くの質問が寄せられました。浜先生はすべての質問に丁寧に回答され、参加者へ知見を共有してくださいました。

今回のセミナーは、中央ユーラシア研究に興味を持つすべての人にとって、日本を代表する研究者の一人と意見交換をする絶好の機会となりました。

浜教授は、すべての質問に丁寧に回答し、専門知識を共有しました。
本講演会は、中央ユーラシア研究に興味を持つすべての人にとって、日本を代表する研究者の一人と意見交換をする絶好の機会となりました。

次回、本講演会シリーズ Special Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”の第4回は、北海道大学 スラブ・ユーラシア研究センター
宇山 智彦教授をお迎えし、”How to make the international community of Central Asian studies coherent? Overcoming the gap between Western-centrism and nationalism.”と題した講演をしていただきます。
2月14日午後12時15分より開催予定です。

本講演会の様子は、以下のYoutubeチャンネルで公開されています。
https://www.youtube.com/channel/UCtgSe6atrw84WOQTyo4iUkA