2022年2月21日(月)、第5回 Special Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”を開催いたしました。
今回は園田 茂人教授(東京大学 東洋文化研究所)をお迎えし、Central Eurasian Views of East Asia: Findings from Asian Student Survey 2018”と題した講演をしていただきました。
セミナーはZoomを使ったオンラインで行われ、一般公開されました。このイベントはSpecial Lecture and Discussion Series “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”の一環として行われたもので、この分野の最も顕著な知見や研究調査に焦点を当てることを目的とした複数の講演会から構成されています。
司会を務めたダダバエフ教授(筑波大学 人文社会系)からは、引き続き3月に開催される講演会への参加を呼びかけていただき、園田先生のご経歴とその優れたご研究の成果をご紹介いただきました。
園田先生はまず、”national sentiments”という概念と国際関係におけるその役割について説明されました。そして、国際的な活動家と彼らの活動を理解する上での構成主義の学者の貢献と、研究に対する学際的なアプローチの重要性を強調されました。続いて、Central Asia Barometer(2012年~)の紹介と、アジア諸国をより広くカバーする Asian Student Survey (第3回)の利点について述べられました。そして最後に、ウズベキスタンとカザフスタンで実施した調査の結果を発表され、講演を締めくくりました。
質疑応答では、政治的・社会文化的に異なるコンテクストで社会学研究を行うこと、データの妥当性を確保するための方法論などについて、参加者から多くの質問が寄せられました。
今回の講演会は、園田教授のご研究から得られた知見について知ることができる素晴らしい機会となりました。
次回、本講演会シリーズ Special Lecture and Discussion “Central Eurasian Studies in East Asia and Beyond”の第6回は、Insebayeva Nafissa氏(筑波大学 人文社会系 研究員)を迎え、”Remagining and Decolonizing Aid: Kazakhstan as a New Actor in Development”と題した講演が行われます。
3月7日(月)午後12時15分(東京)より開催予定です。
本講演会の様子は、以下のYoutubeチャンネルで公開されています。
https://www.youtube.com/channel/UCtgSe6atrw84WOQTyo4iUkA