ベルキノフ・ジャホンギル
北海道庁は、私たちが札幌で最初に訪れた街です。札幌のような近代的な都市には巨大ビルがたくさんありますが、北海道庁の高くてモダンなビルは遠くからでも目立ちました。
道庁では、筑波大学OB荒木祐亮さんが出迎えてくれました。荒木さんは、産業振興局スタートアップ推進室の室長で、彼のチームが取り組んでいるプロジェクトについて講義してくれました。
北海道の大きな課題のひとつとして、若者離れと労働力不足があげられます。若者や多くの技術能力者は、より良い収入を求めて他の大都市に移っていってしまいます。地方自治体はこの問題を解決するために、北海道をスタートアップ都市にするという革新的な解決策を打ち出しました。スタート企業(ベンチャー企業)がいかに重要であるかは周知の事実であり、今日の大企業でさえ、かつては小さなベンチャー企業から始まりました。北海道庁は、起業場所を探しているベンチャー企業のために「スタートアップビザ」を導入しています。このビザを申請すれば、北海道に1年間の滞在中、自治体から起業準備に関わる支援がもらえます。
荒木さんの講義後、私たちは政府関係者と意見交換をし、質問にも答えてもらいました。地方自治体がこれからどのように問題を解決しようとしているのかを知る、良い機会となりました。