2024年11月17日(日)~18日(月)、NipCAプロジェクト協力教員の市川政雄教授が、沖縄市糸満市で開催されたグローバルヘルス合同大会 2024に出席しました。
本大会は、グローバルヘルスに関連する3学会(日本熱帯医学会・日本国際保健医療学会・台湾グローバルヘルス学会)の合同大会として開催され、国内外から500名以上の研究者・実務家・学生が参加しました。
市川教授は、持続可能な開発目標(SDGs)や近年の世界保健総会でその重要性が指摘されている低・中所得国における外傷予防や救急医療の課題に幅広いセクターにおいて注目してもらうため、本大会でワークショップを企画・実施しました。
世界では外傷で毎年430 万人が命を落とし、全死亡の6%を占めています。外傷の犠牲者は子ども・若者に多く、15 歳から29 歳までの死因の上位5 つのうち、3 つ(自傷・暴力、交通事故、その他の不慮の事故)を占めています。また、障害を負うことも多く、世界の障害共存年数の6%、障害調整生存年の9% は外傷によるものです。外傷は健康問題であり、疾病と同じく予防が可能です。しかし、その認識が不足しているのが実状です。ワークショップでは、市川教授がその点について問題提起したうえで、低・中所得国で外傷対策に携わってきた研究者・実務家に実例を紹介していただき、参加者と幅広い議論を行いました。