2024年1月26日(金)、第5回Borderless Onsite Meetingを国際局グローバル・コモンズとの共催で開催しました。
今回は、アゼルバイジャン出身の第5期NipCAフェローであるハサノヴァ・ナルギズさんに“Azerbaijan – the Land of Fire, and more-”と題するテーマでお話していただきました。
石油産出国であるアゼルバイジャンでは首都バクーが目覚ましい発展を続ける一方、この国独自の伝統や文化も連綿と継承されています。今回は世界遺産のゴブスタンの岩絵や春の訪れを祝う”ノウルーズ(Nowruz)”の祭り、アゼルバイジャン独特の食文化について紹介していただき、映像を交えた楽しいプレゼンテーションとなりました。
はじめに、歴史と観光の視点から、ゴブスタンとコーカサス山脈に位置する古代岩絵や、「火の国」を象徴する泥火山、「火の神殿」とよばれているアテーシュガ(Ateshgah)、アゼルバイジャンの言葉で「燃える丘」を意味するヤナルダグ(Yanar dag)を美しい写真とともに紹介していただきました。
アゼルバイジャンは近隣諸国から様々な影響を受け、その歴史が伝統や食材などに大きく反映しています。3月に行われるイラン発祥の豊作の祝祭 “ノウルーズ(Nowruz)”では1ヶ月前から準備が始まり、毎週火曜日に 四大元素(水、火、風、土)を順に祝います。また、祝いの食卓を飾る”xoncha”はアゼルバイジャン独特のもので、”Semeni “と呼ばれる緑色の新芽が皿の中央を着飾るなど、この国独特の文化や食事の風景も、豊富な写真と共に紹介してくれました。
最後には、1956年のソ連時代に製作された有名なコメディ映画『O olmasin, bu olsun』の映像が流され、映画の中に登場する伝統的な衣装や踊り、音楽を参加者は興味深く見ていました
各テーブルの上にはナルギズさんが用意したアゼルバイジャンに関する遺跡や食べ物の写真資料が置かれ、同席した留学生が詳しい説明をしてくれました。本学にはアゼルバイジャンからの留学生はまだ少なく、今後、日本との関係がますます緊密になっていこくことが望まれます。ナルギズさんも今回のイベントで初めて同郷の学生と会うことができ、とても喜んでいました。
次回のBorderless Onsite Meetingは3月15日(金)、トルクメニスタン出身の第一期NipCAフェローによる同国の紹介を予定しています。