2020年9月29日(火)、公開講演会シリーズ「中央ユーラシアと日本の未来」の第13回として、沖縄国際大学准教授 鹿毛理恵氏を講師にお招きし、「アジアの人材育成─日本の外国人介護人材受け入れ制度について─」と題する講演をしていただきました。

海外での調査経験が豊富な鹿毛先生には、今回、インドネシアでの現地調査での詳細な資料に基づいた、EPA介護福祉士制度のお話を中心にしていただきました。鹿毛先生のお話は、日本の介護人材不足の実情紹介から始まり、そのためこれまでどのような外国人介護人材受け入れ制度があったのか、アジアのケア人材輸出とその効果といった議論を経て、最新のEPA介護福祉士の事例紹介へとつながっていきました。

これらを踏まえて、アジアの少子高齢化と日本が果たすべき役割という問題が提起されました。

今回の講演でも、50名以上の聴講者が参加し、講演後の質疑応答の時間では、活発な議論が続きました。特に、想像以上に深刻な日本の介護問題、担い手となる人材に関しては、聴講者からの真剣な質問が相次ぎました。

 

この講演会の模様は10月11日~26日までmanabaにて動画配信されました。