テメルカーノフ・アルトゥル

 

研修3日目のメインアクティビティのひとつが、八重山商工高校への訪問でした。石垣市の南側、海岸線に近い場所にあります。校舎は大きく、興味深いデザインで構築されています。

学校の入り口では、生徒の皆さんと先生方が歓迎の挨拶で出迎えてくれました。皆さんが、親切で前向きな人たちに見えました。そのため、我々もすぐに打ち解けることができました。

私たちは、さまざまなパフォーマンスやリハーサルが行われている集会場へと向かいました。席に着くと、生徒の一人が歓迎のあいさつをし、この日は美術部のメンバーが特別にミュージカルを披露してくれることになりました。その内容は、ダンス、歌、そして沖縄や奄美諸島の伝統楽器である三線などの演奏でした。

三線は、胴体、首、3本の弦があります。三線は、蛇皮で包まれているため、どの楽器も独特の風合いがあります。三線は、アメリカのバンジョーや中央アジアのドンビュラに似ています。また、日本の伝統楽器である三味線の先駆けとも言われています。

いよいよ演奏が始まりました。芸術部のメンバーは、ダンス、歌、楽器の演奏など、華やかなレベルの高いパフォーマンスを披露してくれました。私たちはこの劇にくぎづけになり、現地の文化に触れる貴重な体験となりました。公演終了後、同校の生徒から、今回と同じように三線に挑戦したり、踊りを習ったりする機会があるとの話がありました。私たちのグループは、楽器を弾きたい人と踊りを覚えたい人に分かれました。三線のグループからは、一人一人に楽器が配られました。私はこのグループの一員でしたが、三線の基礎を学ぶことは、私にとって本当に興味深く、ユニークな経験でした。学生や美術部の顧問の先生が、私たちを補助してくださいました。みんなとても協力的で努力家でした。リハーサルの後、私たちはダンスグループと一緒になって、美術部の生徒とともに、劇のショートバージョンを演じました。公演の最後には、私たちの出会いを祝福するように、みんなが一緒になって踊りました。

八重山商工高校の皆さんのおもてなしと素晴らしい演技に深く感謝し、お別れとなりました。感謝の気持ちを込めて、本学とNipCAプロジェクトを代表して、プレゼントを渡しました。この日出会った生徒や先生方のご多幸を祈りつつ、私たちは学校で楽しい時間を過ごすことができました。