2023年7月9日(日)〜13日(木)、NipCA フェロー指導教員のタック 川﨑 レスリー氏が、フランスのリヨンで開催された、 IAMCR(国際メディア・コミュニケーション研究協会)リヨン23年次会に参加されました。 IAMCRは、メディアとコミュニケーションに焦点を当てた世界有数の学術団体です。1957年フランスのパリで 最初のIAMCR会議が開催され、1990年以降、年次会議は毎年世界各地で開催されています。IAMCRの正会員は2,800人を超え、80以上の部会とワーキンググループが存在しており、学術的水準が高いと評判の年次会議には、研究発表者の応募は競争率が高いことで知られています。(IAMCRウェブサイト参照)。
年次会議は7月9日(日)、フランスの自治体、IAMCR幹部、主催者(Sciences Po Lyon)のスピーチで幕を開け、多くの参加者がレセプションに参加しました。歓迎セレモニーの司会は Francoise Paquienseguy教授と Adrian Staii教授が務め、 Paderborn Universityメディア学部の Christian Fuchs氏 が講演を行いました。
7月10日(月)、タック川﨑氏は、”Japan’s Digital Transformation (DX) and Trends in Public Policy Communication (日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)と公共政策コミュニケーションの動向)”と題する論文を発表しました。この発表は、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを背景に、行政官、政治家、選挙立候補者がオンラインメディアを含む様々な媒体をどのように利用しているかに関する、タック川﨑氏が勧めている研究を共有するまたとない機会となりました。
このトピックは、2020年1月から2023年5月までのCOVID-19の流行期間中に、日本中で取り入られた行政サービスのデジタル化を推進する上でとても重要なことであります。日本のDXへの取り組みを日本社会、政治、技術的背景の中にしっかりと位置づけ、日本のDX進展における重要な役割を分析する研究結果となりました。
会議の晩餐会は7月12日(水)にリヨンのコンフリュアンス博物館で開催され、翌13日(木)の閉会の辞では、学者とメディア産業間の持続可能なコミュニケーションにおける役割に焦点を当てた挨拶があり、盛況のうちに幕を閉じました。
タック川﨑氏は、この名誉あるイベントに参加し、デジタル・トランスフォーメーションと政治的コミュニケーションについて世界中の研究者と有意義な学術交流の機会を得ることができたとのことで、NipCAプロジェクトからの激励と支援に大変感謝しています。