2022年10月11日(火)、第3期NipCAフェローのバザロヴァ・アサルさんが、 Japan Central Asia Exchange Forumで日本の学生を代表して、修士論文の研究課題について発表しました。
ウズベキスタン政府は2019年に、新たな政策「労働権の保証をさらに強化し、女性の起業を支援するための措置について」を採択し、女性起業家をより増やすために、ビジネス・インキュベーターの設立や、女性向けの起業のための優遇融資を利用できる特別証明書の発行などの戦略を打ち出しています。この政策はウズベキスタンの女性起業家を増やすために作られたもので、女性が社会的なジェンダーの固定観念にとらわれず、自由に起業できる環境を生み出すことを目的としていますが、未だに、女性起業家の数は少ないのが現状です。
この研究の主な目的は、ウズベキスタンにおける新たな政府支援のもとでの女性の起業・経営経験について理解を深めることです。具体的には、タシケントの女性起業家センター(WECT)の支援を受けた女性たちの起業経験を調査していきます。特にWECTに着目して研究を行う理由として、WECTは新たな政策の要項に沿い、女性が起業する際、優遇融資を受けられるようにするため設立されたからです。そのため、ビジネスコースや優遇融資を受けることに関する女性の意見を明らかにし、女性起業家のビジネス環境について新たな知見を得ることを研究の目的としています。
アサルさんの発表を聞いて、キルギスから参加したJACAFAフェローから様々なコメントや質問があり、有意義な意見交換が出来ました。