2023年3月25(土)・26日(日)、NipCAプロジェクト・コーディネーターの梶山祐治氏が、京都大学にて開催されたColloque International 2023のシンポジウムに参加しました。

「複言語主義の多様性をめぐって」という副題が掲げられたこの国際研究集会では、国内外から多くの研究者が集まり、講演・報告・シンポジウム・ワークショップが複数行われました。梶山コーディネーターは、「翻訳と文化的仲介の問題」というテーマのシンポジウムに参加し、「マイダン革命以降のウクライナにおける言語と文化」と題する報告を行いました。報告では、2014年のマイダン革命以降、ウクライナ語の比率を高めるためにどういった言語政策がとられてきたかについて、映画の事例を中心に紹介されました。その後の質疑応答では参加者から多くのコメントや質問が寄せられ、報道が多いウクライナ情勢の中でもあまり知る機会のない同国の文化政策への関心の高さがうかがわれました。

本会議は、複言語主義の多様性や多元性について、あらゆる視点から学ぶことのできる貴重でたいへん充実した機会となりました。