サマトヴァ・ノディラ

 

日本を発見し、その地域の人々や文化を知ることは、私の夢でした。琉球民族、素晴らしい自然、熱帯気候、サンゴ礁、そしてもちろん雪のように白い砂浜と透き通った青い海で知られる沖縄県は、いつも私を魅了していました。沖縄への研修旅行のことを知ったとき、私の夢が実現することに感激しました。

沖縄に到着した瞬間、私は沖縄のことが大好きになりました。期待以上に、想像以上に素晴らしいところでした。石垣島と竹富島を巡る研修旅行では、高校生のプレゼンテーションに参加したり、三線という民族楽器の演奏方法を学んだり、素晴らしいサンゴ礁を観察したり、幸運にもウミガメを見たりすることができました。石垣島は典型的な日本の島ではなく、国が支援する「エコアイランド構想」です。したがって、持続可能性と再生可能エネルギーについて学ぶには、石垣島ほど適した場所はないのかもしれません。集中講座を通して、私は社会の持続可能性、教育、文化、環境に関連するSDGsの知識を深めました。しかし、特に印象に残ったのは、八重山殖産株式会社によるユーグレナの見学と講義です。植物と動物の両方の性質を持つユーグレナには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など59種類の栄養素が含まれており、八重山殖産は食品からバイオ燃料までさまざまな製品を製造する地元企業です。創業者を中心に、貧困と飢餓の撲滅、健康と幸福の促進、安価でクリーンなエネルギーへのアクセス、責任ある消費と生産の実践、気候変動への対応など、SDGsの達成に貢献するためにさまざまな課題に取り組んでいる会社です。

会社に到着すると、私は建物内の雰囲気にわくわくしました。自然と現代的な要素が融合され、平和と静寂を感じさせました。また、エントランスには、ミドリムシを使ったさまざまな製品が展示されていました。面白いことに、石垣島の人たちは、この会社の製品を割引で購入できます。この日は、同社関係者のご厚意により、ユーグレナに関する講演会と社内見学会が行われました。まず、講師の方から会社設立の経緯ご紹介いただきました。株式会社ユーグレナの創業者である出雲充氏は、バングラデシュの子どもたちの栄養問題に衝撃を受け、この問題を事業展開で解決しようと考えたそうです。2014年からバングラデシュの栄養失調に悩む子どもたちにユーグレナクッキーを配布していることを知り、驚きを隠せませんでした。このプロジェクトは「GENKIプログラム」と呼ばれ、2014年から1500万枚以上の栄養価の高いクッキーを配布しているそうです。また、ユーグレナ社はこのプロジェクトの枠内で、子どもたちの教育プロセスの改善や衛生に関する知識の習得を支援しています。ユーグレナ社は、クッキーや健康食品以外にも、化粧品、再生可能燃料、飼料、バイオマスプラスチックの開発などを手掛けています。ユーグレナ社は、59種類の栄養素を含む微細藻類ユーグレナを使用し、生涯の健康を実現していることはすでに述べたとおりです。

再生可能燃料については、持続可能な代替品を作ることで、カーボンニュートラルな社会の実現を目指しているそうです。興味深いのは、ユーグレナのバイオ燃料「SUSTEO」(持続可能な油を意味する)です。化石燃料に代わる燃料として、持続可能な社会の実現を目指す燃料です。SUSTEOの原料は、使用済み食用油と微細藻類ユーグレナから抽出したユーグレナ油脂であり、使用済み食用油の比率は90%以上、ミドリムシ油の比率は10%以下です。食用油とユーグレナオイルを使って、持続可能な航空燃料や、バスや船舶用の再生可能なディーゼル燃料を製造しています。例えば、株式会社ユーグレナは、他の観光会社とともに、バイオ燃料を利用した離島旅行の推進を通じて、カーボンフリー社会とサステナビリティを実現しています。また、日本における再生可能な燃料生産のために、バイオ燃料の生産量を拡大することにも言及されました。

講義の後、研究室を見学させていただきましたが、ミドリムシを増産する工程が順を追って実演されていました。質疑応答では、国際協力について質問させていただきました。ユーグレナ社は、すでにバングラデシュやマレーシアなどの国々と協力関係にあり、将来的にはウズベキスタンとも栄養価の高い食品やバイオ燃料の面で協力してくださることを期待しています。

ユーグレナ社は、産業と持続可能性を大規模に両立させた最初の企業です。栄養価の高い食品は、飢餓を減らすのに役立つと実感しました。栄養価の高い食品は人々の飢餓や栄養失調を軽減でき、バイオ燃料は温室効果ガスの影響を縮小することができるのだと実感しました。ミドリムシ製品の生産において、日本とウズベキスタンの協力に期待したいと考えます。