2023年5月19日(金)、第1回Borderless Onsite Meetingを国際局グローバル・コモンズとの共催で開催しました。

今年度の新たな試みで、奇数月の第3金曜日のお昼休みを活用し、学内のスチューデントプラザにて留学生と本学学生・教職員の英語による交流の場を設けることを目的としたものです。NipCAフェローの出身国である、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、アゼルバイジャンの6か国について、留学生に自国を紹介してもらい、参加者に中央アジアの国々に親しんでもらう機会を提供します。

初回となる今回は、カザフスタン出身の第4期NipCAフェローであるテメルハノフ・アルトゥルさんに“Natural Attraction of Kazakhstan”と題するテーマでお話していただきました。カザフスタンは、北カザフスタンのステップと湖群、西天山という2つの世界自然遺産を有しています。しかし世界で9番目という広大な国土を有する同国には、他にも美しい自然風景を見ることができ、アルトゥルさんが紹介される美しい写真の数々に多くの参加者が感嘆の声をあげていました。

質疑応答では、カザフ遊牧民の伝統的な住居であるユルトの素材、現代におけるその使用方法についてなど、参加者から多くの質問が寄せられ、アルトゥルさんが丁寧に答えていました。その後のフリートークの時間では、NipCAプロジェクトが所有するカザフスタンの民芸品を各テーブルに並べ、また本学のCiC協定校であるカザフ国立大学からの留学生にも多数参加してもらうことで、活発な議論が行われました。

アルトゥルさんたちカザフスタンからの留学生からも、普段接する機会のない教職員と話すことができ、また自国を紹介できてうれしかったという感想を聞くことができました。中央アジアと関係の深い筑波大学ですが、教職員もほとんどの方は同地域に馴染みがなく、カザフスタンの民芸品を手に取りながら、留学生に説明してもらうことで、相互の文化理解を深めることができたことも、本イベントの大きな成果となりました。