ベクボシノヴァ・アルジャン
2023年7月19日から22日まで、国際公共政策修士課程2年生を対象とした日本企業インターンシップIが実施され、ユニークで充実した経験をすることができました。このインターンシップは、NipCAフェローのために特別に企画されたもので、北海道における持続可能な開発目標 (SDGs)を実践している、数々の貴重な現場へ訪問することができました。
インターンシップでは、ニセコ町に訪問しました。ニセコ町は、観光業においてSDGsの貢献で有名な町で、今回のインターンシップの中でも特に貴重な時間を過ごすことができました。この町は、自然の美しさだけでなく、持続可能な観光を実践する最良の例としての地位を確立しており、注目すべき町です。ニセコ町の持続可能な取り組みで欠かせないのは、地元文化や伝統との深いつながりです。ファーマーズ・マーケットでは土地の豊かさと恵みを紹介し、地産地消を促進することで、食品輸送に伴う二酸化炭素排出量を削減しています。 北海道観光としてのニセコ町の地位は、SGDsへの揺るぎない目標によって高められています。
ニセコ町で訪れた北海道ニセコ高等学校は、将来の産業界をリードする人材育成教育のすばらしい事例です。この高校は、農業と観光の2つの異なる学科があり、全国でも特色ある学校です。
グローバル観光コースでは、外国語の能力を身につけさせるだけでなく、海外のホテルで国際インターンシップを行わせるなど、ユニークなカリキュラムを提供しています。このような実践的な経験は、北海道内のホテルとの緊密な連携によってさらに強化され、生徒がホスピタリティの心得などを学ぶ機会に繋がります。もう一つのアグリフードコースでは、生徒たちに果物や野菜栽培のスキルを身につけさせる他、自分たちが生産した野菜を道の駅で販売をさせる等、実践的な取り組みも行っています。
この学校の特徴として感心したのは、生徒たちは習得したスキルを地元ですぐに応用することができることです。このような学習と実践の交差は、生徒たちが実社会の課題に対応できるようにするための学校側の献身を強調するものであり、ニセコ町の持続可能な街づくりと実践的な教育への熱心な取り組みを見ることができます。
ニセコ高校を訪問した際、私たちは高校生と文化交流をし、一緒に給食を食べることもできました。それぞれの国について意見交換することで、グローバルな視点への理解が深まりました。私の故郷はカザフスタン・アルマトイで、有名なシムブラク・スキーリゾートの事や、地元で人気の他のウィンタースポーツについての話ができ、生徒たちと共通の話題で盛り上がりました。この交流は人脈を育んだだけでなく、教育は教室だけえなく、国境や文化を超えて行われるということを実感しました。
ニセコ高校での生徒たちとの交流後、株式会社ニセコまちの佐々木彩夏さんによる講義をうけました。「ニセコまちの挑戦」と題された彼女のプレゼンテーションは、ニセコ町が取り組んでいる革新的な事業を紹介するもので、ニセコ町が地域内の住居の選択肢を増やすために行っている取り組みについて説明してくれました。
講義では、ニセコの住宅をより便利でライフスタイルに適したものにするための、ニセコまちの先進的な取り組みを紹介してくれました。ニセコ町が観光と教育の拠点であるだけではなく、持続可能な成長と、住民の生活の質の向上に取り組んでいることが、よくわかりました。
北海道ニセコ高等学校は、理論と実践の架け橋となる学習を実現しており、生徒たちは希望する業界に関連する知識とスキルの両方を身につけることができます。この先進的なアプローチは、ニセコ町の文化とSDGsに深く根ざしたつながりを反映した、体験学習を盛り込んだ刺激的なものとなっています。高校訪問では、新しい視点見出せただけでなく、産業界のリーダーを育成する上で、学術の追求と実践への応用の架け橋の重要性を再確認させてくれました。
最後に、このインターンシッププログラムを通して、私たちは北海道の様々な持続可能な観光や農業の実例に触れ、高校生や専門家、政府関係者から多くのことを学ぶことができました。この経験を通じ、学問的視野を広げられたただけでなく、持続可能な活動の実践が地域社会や環境に与える影響を目の当たりにすることもできました。